「なかまの里」では、聴覚に加えて知的、肢体、視覚などの障害を二重、三重に併せ持つ「重複聴覚障害」のなかまたちが毎日作業活動に取り組んでいます。重複聴覚障害者に対する社会の理解や制度がとぼしい中で、長期の在宅生活や病院への社会的入院を余儀なくされてきたなかまの復権の場の役割を担っています。様々な作業活動豊かな余暇や行事、そしてなかまの自治活動(「ふれあいの会」)やさまざまな行事や活動を通じて、豊かな発達と自立、社会参加をすすめています。
「ふれあいの会」
なかま(利用者)による自治会です。
全体会や役員会が定期的に開らかれ、行事の企画や実行、施設長への要望書の
提出と懇談会など行い、自らの生活をよりよいものにし、なかま同士のコミュニケーションと交流をすすめています。
「買い物」
作業の無い日や休日は自分でまた職員と一緒に出かけています。そして、外出支援の必要ななかまは、毎週日曜日午後と平日の日中の取り組みのなかでボランティアさんにも協力をもらい、施設の車で近くの大型スーパーに買い物に出かけています。
「喫茶店ガルボ」
1階にある喫茶店にて毎月工賃支払日に、なかまたちは頑張って稼いだ工賃を手に、ボランティアさんが手作りしてくれたおいしいデザートを食べ、おしゃべりを楽しんでいます。その他、月に1回日曜日も喫茶店を開き、そこでは、なかまと職員が協力して取り組んでいます。
「なかま作業会議」
月1回各作業班の代表のなかまが集まり、日々、頑張っている作業のことなど意見交換をします。
「夕食会」
毎月1回夜、夕食会と称して、なかまの要望に応えたメニューを出して、普段の食事よりも豪華な食事会を行っています。
「劇団さくら」
毎年、手話劇をしたいというなかま10数名で構成されています。2年に1回、後援会のチャリティ公演での披露に向けて、みんな一生懸命、練習に励んでいます。
「サークル訪問」
毎月第2・第3水曜日の夜に地域のサークルを訪問させていただき、交流を楽しんでいます。
「散髪」
散髪希望者を募り、毎月1回、訪問理美容サービスの会社に来てもらい、施設内で散髪を行っています。
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